
フランスのかご作家、マルグリット・エルランさんによるヤナギ素材のバスケットです。
シンプルなデザイン。容量たっぷりの実用性の高いかごでありながら、上品さを保つこのランドリーバスケットは、マルグリットさんが得意とする形の一つです。
「アジュール」と呼ばれる、古典的な透かし編みの技法で仕上げられています。
細部までこまやかで丁寧な仕上がり。美しい存在感のある、フランスらしい一点といえます。

きりっとした佇まいのレクタングル。

持ち手部分は、強度を高めるため ねじりを掛けた枝を巻き上げています。

つややかな素材は、表皮をすべて取り除いた白いヤナギの枝。お部屋を明るく見せてくれる効果があります。
マルグリットさんからの自己紹介コメントです。
「大学でデザインを学んだ直後から、古代からの手仕事である編み組みを学ぶ必要性を感じていました。新しい技術を使って新しいモノを作ることよりも、かつての日常に息づいていた服や布、ラグ、かごなどの織られたものに関心をもっていたからです。
2017年の夏、はじめてかご職人の工房を訪ねた時、この世界に飛び込もうと決意しました。
翌年には、ヨーロッパに2つしかない国立の『バスケットスクール』に入学し、国家最優秀職人章をもつ先生のもとで、伝統的なヤナギ細工の基礎を学びました。
その後、ファイユビヨにあるかご組合で1年半働き、さまざまな実用のかご作りを経験。翌年に独立しました。
19世紀には、この村の周辺には300人近くものかご職人がいたと言われています。農業用のかごから、洗濯、台所、旅行用など、さまざまな用途のかごが作られていました。
そんな古い職人たちが持っていた技術や、実用的な知識、歴史、つくられていたかごそのものに とても愛着を感じており、私なりの方法で、彼らへの敬意を自分の作品に込めていきたいと思っています」
- ヤナギの枝を利用した手作りの製品です。色むらや変色、割れなどが見られる場合があります。素材の性質としてあらかじめご理解くださいませ。
- 持ち手は、強度をあげるため ねじりを掛けた枝を巻き付けています。表皮に裂け目が見られるのはそのためです。
- 繊細な布類は引っ掛かることがありますのでご注意ください。また使い始めは天然の甘い香りが気になる場合がございます。時間の経過とともに薄れてゆきます。
- 風通しのよい場所で、乾燥した状態で保管してください。
