
ポーランド中央部、かご作りのさかんなルチミア村に伝わるヤナギのかごです。
正面はふっくらと丸く、背面はフラット、底は半円形。3本の足に支えられた「カヴォンツォク」は、とても珍しい形をした独特のかごです。
ジャガイモやリンゴの栽培が盛んなこの地で、収穫用の丈夫なかごとして、長く愛用されてきました。
大きく弓型に曲げた支柱の枝が、そのまま持ち手になっています。手に持っても、床においても不思議にしっくりとなじむのは、長い年月、人の暮らしに寄り添ってきた形だからなのでしょう。

ルチミア村は、中央ポーランドのヴィストゥラ川のほとりに位置する小さな村で、自然が多く残り、水辺には多くのヤナギが自生する光景が見られます。
カヴォンツォクは、今なお現役で活躍しています。毎年シーズンになると、近隣の農家さんたちがかごを求めて村まで集まってくるそう。
村では今も多くの作り手さんたちが活動しており、この特徴的なかごの製作技術は、ポーランドの無形文化財にも登録され、若い世代にも受け継がれています。

本製品は、ポーランドの非営利団体セルフェンタを通じて、当店に届けられています。
同国各地に受け継がれてきたかご作りを次世代に伝えるため、調査、記録、そして作り手の支援などの活動を精力的に行っています。
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ヤナギの枝を利用した手作りの製品です。色むらや変色、折れや割れ、表皮の剥離などが見られます。天然素材の性質としてあらかじめご理解くださいませ。また表面に綿毛状のちいさな新芽が見られることがあります。
(剥離の例)
(色むらの例)
(綿状の小さな芽)
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使い始めは、ヤナギ独特の甘い香りが気になる場合があります。時間の経過とともに落ち着いていきます。
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湿度の高い場所は避け、風通しのよい乾燥しやすい場所でお使いください。
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お届けする製品の色合い・形は、一点一点わずかに異なります。 またサイズ・重量にも、多少の誤差がございます。表示のサイズは目安とお考えください。