鶴は千年、亀は万年と言われるように、古くから縁起のよい生きものと
されてきた「鶴」のお飾りです。

鶴は鳥類の中でも寿命が長く、一生連れ添う夫婦鶴は、
仲のよさの象徴としてもあがめられてきました。

白く長い首、羽を広げてはばたく美しい姿を、
わら細工で表現。尾には、美しい紫色をした、自家製の古代米を使用しています。




壁掛け用に小さなつるし紐がついています。


祝鶴の材料には、祝亀の甲羅の素材と同じく藁の中で一番美しく丈夫な
部分のみを使用しています。

たくぼの縁起物では珍しい異素材との組み合わせで制作しており、
すっきりとシャープな印象に仕上げていることも特徴です。


【「わら細工たくぼ」のわらのこと】



「わら細工たくぼ」が工房をかまえる宮崎県の高千穂郷は、
急峻な山あいに棚田がひろがり、山間地特有の稲作文化が残る地域。

「天の岩戸」の物語の舞台ともいわれる神話ゆかりの地でもあり、
注連縄(しめなわ)や、わらのお飾りを大切に飾る風習が残っています。

たくぼさんでは、すべてのわらを自分たちの田んぼで育てています。

平地での稲作に比べると、傾斜地の棚田では、大型の重機が使えない
ことなどから、多くの人手がかかりますが、たくぼのメンバーが
一丸となり、愛情をもって育てています。



すがすがしい緑色のわらは、「青わら」と呼ばれる、特別なわら。

お米が実る前、8月の暑い盛りに刈り取りが行われます。
光沢があって美しく、さわやかな芳香をもつ素材となります。



秋には2度目の収穫を行います。

お米を実らせた秋の黄色いわらは、太くて丈夫。稲穂や根っこを
利用したお飾りや、鍋敷きなどの生活道具に使用する素材となります。

乾燥後のわらは、上質な部分だけを選りすぐり、部位ごとに
切りそろえていきます。制作前の下準備だけでも、何段階もの
作業があります。





わら細工たくぼの活動は、この地域に伝わる伝統をつなぐとともに、
地元に雇用や世代間の交流の場をつくり、次世代に棚田のある風景を
残していくことにもつながっています。



「綯い」や「結び」の文化をたしかに受け継いだ、力強く美しいお飾り。

古くてあたらしい たくぼのわら細工は、時と場所を選ばず、
長く寄り添ってくれる暮らしのお供です。

◎ 作り手インタビュー「わら細工と生きる

(現地の写真はすべて 川しまゆうこ さん)


宮崎 わら細工たくぼ 祝鶴 (小-古代米)

価格: ¥2,400 (税込 ¥2,640)
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返品について

材質 稲わら、針金、木綿糸
サイズ 縦 約22cm、横 約11cm
生産国 日本 (宮崎県)
簡易ギフト対応 承ります。 簡易ギフト対応について
 

ご購入の前にご一読ください

  • 本品は天然の植物を利用した手作りの製品です。多少の折れや割れ、色ムラ等が見られる場合がございます。 素材の性質としてあらかじめご理解くださいませ。
  • 大きさや仕上がりの形状は一点ずつわずかに差がございます。表示のサイズは目安とお考えください。
  • 製品の色合いは、時間とともに、作りたての緑から茶色へと徐々に変化していきます。
  • 乾燥した、風通しのよい場所で保管ください。また直射日光は変色の原因となりますのでご注意ください。