かご小話(8) : 秋田のイタヤ細工

今年の5月、イタヤ細工の産地、秋田・角館に足を運びました。
この時期、日本各地から旅行者が訪れる桜の名所でもあるのですが、
今年は例年にないほど、桜の花が早く散ってしまったそうです。
人影もまばらで、歴史的な武家屋敷と緑が調和した道を歩くと、
まるでタイムスリップしてしまったかのような印象を受けました。
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イタヤ細工は、この地で200年以上続いている秋田の伝統工芸です。
自生するイタヤカエデの若木を割いて、ていねいに面取りを行い、
熟練の技によってうみだされます。
白い木肌と手触りのよさは、和にも洋にも相性が良く、竹細工を
中心とした日本のかごの中でも、独特の存在感を持っています。
他の地域同様、作り手がたいへん少なくなってきていますが、
今回の旅では次の世代を担う職人さんに出会うことができました。
いつも以上に、いつまでも残し続けたい日本の手仕事を実感した
旅でした。