かご小話(34) : 粘り強い根曲竹

ねまがりだけ、と読みます。
根っこの部分が曲がっているので「根曲がり」。チシマザサとも呼ばれる
細くて背の高い、笹の一種です。どちらかといえば、かごよりは美味しい
タケノコとして食べて楽しむ方が一般的なようです。

寒い地域に生える根曲竹は、春になると、雪の重みでつぶされた新芽が、
真上ではなく横向きに生えてきます。それから上へ上へと方向を変えて
伸びようとするために根の部分が曲がるのです。しなりに強いのでぐっと
たわませても折れたりしないのが特徴。

弾力があって重さにもよく耐えるので、かごの素材としてはとても優れています。
産地の青森、そして長野の戸隠では、りんごの収穫かごとしても活躍しています。

細いのにとても硬いため、竹を割る作業は楽ではありません。鈴竹やマタタビの
編み手は女性が多いのに対し、根曲竹でかごを作っているのは男性が中心です。
弾力があり、前向き(上向き?)で丈夫な根曲竹のかごを見ていると、なんだか
元気が湧いてきます!