かご小話(31) : 奥会津の工人(こうじん)

福島県、只見川流域に位置する奥会津地方は、国内でも有数の豪雪地帯です。

冬が長いこの地域だからこそ、古くからかごを編む技が伝承されてきました。
その歴史は縄文時代にさかのぼるともいわれており、現在では国の伝統工芸品に
指定されています。

特に編み組みの盛んな三島町では、ものづくりをしている人は「工人 -こうじん-」
と呼ばれています。今も160人近い「工人」が、またたびやあけび細工を中心に
活動しており、そのデザインや技法は、住んでいる地区や自身の師匠によって
異なるといいますから、まさに千差万別。ひとりひとりの工人が持つ技が
凝縮された、オリジナルの作品なのです。

しかし、この地でも高齢化の問題が深刻となりつつあり、平均年齢は70歳を
超えています。つくる人とつかう人、教える人と教わる人の年齢を近づけて
いくことが、文化の継承に必要である場合、現代ほどかけ離れた時代は
過去にはないのです。。。